WYNTON'S HOUSE
TOKYO

 実用 なるほどビデオ撮影テクニック講座 テクニック篇 1(2/12)

なにを撮影したいの?のお話

お友達やご家族が撮ったビデオを見る時に、関心のある内容なら1度は興味を持って見てくれますが、2度3度となると部外者にはつらいものです。そこで、そんなことが少なくなるように見ごたえのあるビデオ撮影テクニックをご紹介してまいります。

小説でも、映画でも必ず『起承転結』というステップが踏まえられていますね。 日常のビデオ撮影でもこれを必ず心がけることです。『起』というのは、その情報が起こるきっかけや理由です。あるいは、導入を指します。

子供さんの運動会なら、年月日、場所、誰が主人公か、などです。こうしたものを先にビデオ撮影してしまいます。具体的に示すと、前日、運動会についての親子の会話などから撮影し始めます。 子供さんが自由に意見や希望を話しているところをまず撮影します。例えば、XXちゃんにだけは負けたくないとか、あの競技はイヤだとか、ビデオの主人公の意志を撮ります。それがビデオ撮影できたら、そのビデオは感動的なビデオづくりにむけて発進したようなものです。

主人公がめざすものにそって撮影を開始するわけです。XXちゃんとの会話、視線、競技の様子など克明であればあるほど感動仕様に近づきます。克明にビデオ撮影するためのノウハウは次回以降に具体的にご紹介します。(実は、他人が撮影する場合、本人との相互理解、コミュニケーションという部分が最も気を使わねばならぬ点でして、子供さんとの意志疎通が充分なご両親なら、うらやましいほどのスーパーショットがたくさんビデオ撮影できるはずなのです。)

今回のテーマは、要はあなたは何を記録したいの?というちょっと乱暴なテーマでしたが、これは、撮影者=制作者である場合、もっとも大事なことです。この テーマをはっきりさせて、どんな切り口で映像を見せていけば良いかを工夫することがもっともおいしい部分であり、映像文化を盛り上げていく一つのポイントであると思います。これを踏まえずに、漠然とビデオ撮影をしている方が多いようです。

撮影の失敗は大事にすべきで、私自身、いつも反省です。そこに感動仕様が盛り込めないプロは失格であるとさえ思います。小説でも、映画でも、ビデオでも見る人を感動させられるかが使命の一つであり、大事なことではないでしょうか?。

ですから、ビデオ撮影をする時、常に問いかけましょう。
自分は一体何を撮りたいのか?と。つぎは撮影テクニック'(2)をご紹介してまいります。